人生の分岐点

土曜日、とある方とらしからぬ話をしていて気が付いたんですが、俺にはもったいないぐらいの友達や先輩後輩が結構いる。

俺は自分のことを優秀な人間だと思ってます。実際はどうかは別ですが、そう思うことで自分を鼓舞してて、いろんなモチベーションの向上につながったりしてる。
それは今の友達や出会いや経験のおかでげ、そういう人たちとは普段は何気なくしゃべったり遊んだりしてるけど、実は結構重要な存在なんだなぁって。
少なくとも俺の人生はかなり豊かになってるし、今の俺がいるのは確実にその人たちのおかげでもある。

その中でも特に大きな分岐点があったのは今までの短い人生の中でも2回あった。
高校2年生のときと大学3回生も終盤のとき。
この2つの出会いと機会がなければ確実につぶれていたと思うし、今のような充実した人生はなかったと断言できる。
今回はそのことを気持ちの整理がてら書いていこうと思う。


まず高校2年生のとき。
高校デビューではないけど、高校生活の出だしは結構成功した。
それでもホントの自分を押し隠して生きている感じがして自分では気づいてないけど苦しかったと思う。
そのときは特になんも考えてなくて、その日その日生きることで必死だった。
ぼっちにならないように、回りに変な目で見られないように。

良くも悪くも子供だったんだろうね。特に高校生って一人だと苦しいこと多いから。体育とかね。

そうやって必死に1年間乗り切って2年生になったとき、クラス替えがあった。
底辺みたいな高校だったけど進学クラスの成績優秀者クラスに入れられて、1年生のときみたいな息苦しさはないだろうとは瞬時に理解したけど
新しいクラスに戸惑っていた。今までどおり生きていけるかとか。

んで、2年生の最序盤、まだ4月だったと思う。そのとき今でもたま〜〜〜に遊ぶ友達と出合った。
中学一緒だった友達の友達みたいな関係で、そいつはいわゆるオタクだった。
俺も比較的オタクだったので友達一人挟んで話しかけてきたらしい。

んで唐突に漫画を貸し付けてきた。デッドマンワンダーランドだった。

その出会いは衝撃的だった。
それまで学生らしい遊びというか、友達という存在とそれらしい遊びをほとんどしていなかったのでカラオケに誘われたりゲーセン行ったりっていうのは
俺の中では新鮮な出来事だった。最初は不安だったし嫌われないか心配だったけど、それも杞憂に終わるぐらいにはいいやつだった。
言いたいことはほとんど言ってくるし、こっちも遠慮なく接することができた。
彼がいなければ大学生活もロクなものではなかっただろうし、今はたぶんニートしてたんじゃないかなって思う。

やっぱり感情って大事な要素で、満たされるとそれなりに頭も働くようになるんだろうね。
気分が晴れてれば考え事なんかも捗りやすいし、逆もまた然り。
そういう、気分が晴れる方法ってのを教えてくれたのは紛れもなく彼で、そういう意味でホントに感謝している。


続いて2つ目の分岐点の話。
大学生に入ってサークルに入って、カードゲームを始めた。
カードファイト!ヴァンガードというゲームで、土曜日だったか日曜日だったかの朝にアニメやってる所謂子供向けでもあるカードゲームだ。
系譜で言えば遊戯王なんかと同じジャンルに当る。

大学に入ってそれを友達に教わって、1年も経てば別のカードゲームに手を出していた。
それを経て3回生の後期、遊戯王で好きなデッキを使っていろいろやっていたが限界を感じ始め(プレイはヘタクソだったけど)、どうしようかなぁと悩んでいた頃。
後輩がマジックザギャザリングを推して来た。
俺がツイッターでやってみたいなぁみたいなことを言っていたことを覚えていたらしく、布教がてら大会でもらってきた構築済み(1500円ぐらい)のをプレゼントしてくれた。
中身はなんてことないクソザコデッキだったんだけど、MtGの土地の概念、テンポの概念に惚れ込んで他のゲームの比にならないほどのめり込んだ。
それ自体は趣味の一つってだけだったんだけど、その存在がすごく大きくなった。

今まで胸を張って言える趣味らしい趣味を持っていなかったし、なによりそこから学ぶことがかなり多かったのだ。
相手の動きのケアとか、物事の限界、環境、メタゲーム、その他諸々。
そのことからいろんなことを学べた。
重要なのはきっかけなんだと思う。そういう世界があるんだって知って、そのことを現実の就職活動なんかに当てはめて考えると俺に内定が出ないのは当たり前だった。

そんなことに気づいたのは就職活動も終盤に差し掛かった8月ぐらいだった気がする。
今のとこに内定出たのはほぼ運命みたいな感じだったけど、その運命をつかめたのもMtGのおかげで、さらに言うとそれに出会わせてくれた後輩のおかげでもある。

ちょっと強引かもしれないけど、実際のところかなり感謝してる。
あとついでに言うとその後輩とかと仲良くなれたのもMtGっていう共通の趣味持てたからだし、仲良くなれたから一緒に遊んだし先輩後輩の付き合い方とかもある程度わかった。

物事は出会い運なんだろうけど、その運を掴むために必要なことがある。運も実力のうちって言葉があるけどそういうことなんだと思う。

大きな分岐点はその2つだと思ってる。
たぶん件の2人はそんなことまったく知らないだろうけど、その2人には特に感謝してる。

そっから社会人になっても新しい出会いはたくさんあった。
まずは地元のカードショップの繋がり。同世代同性ばかりの付き合いだったけど、すこし年上の社会人の友人ができたのは大きなことだった。
しかもその人が物知りで性格的にも付き合いやすく、いろんなことを教えてもらってるし助けてもらってるし、趣味の仲間が地元にできてリフレッシュしやすいことはとても生活しやすい。

あと俺にしてはめずらしく異性の友達ができた。
大学までまともに話してくれる異性ってほとんどいなかったからいろんな意味でありがたい。
その人自身話しやすくて、一緒にいて居心地が良い人だから誰に対しても仲良いのかもしれないけど、キモオタからすると相手してくれるだけで嬉しいんだよね。
それが土曜日に会ってた人なんだけど、異性とまともに話したことなかったから今までにない発見がいっぱいあった。
女性ってこういうとこ見てるんだなぁとか、その人が特別優しいからだろうけど、こういうとこ気を使わせてちゃってるから次気をつけよう。

まぁでも今考えると、あの居心地の良さは経験がないからわからないけどなんか特別な気がする。
その人独特のオーラなのかもしれない。数は多くないけど今まで友達と遊んでてそんな落ち着けたことはなかったし、やっぱりそうなのかも。
ひょっとしたらとてつもなく良い人なのかもなぁ。

ってここで言ってても仕方ないからこの話はこの辺で。


やっぱり友達の存在っていうのはどんな人であってもありがたいもんですよ。
いつも俺にとって良い「なにか」を与えてくれる。
俺も友達にとって「なにか」を与え続ける存在でありたい。