カードゲームのあれこれ

なんだかんだでいろんなカードやりながらあと半年ぐらいでカード歴が4年になるんだけど、それまでに思ってきたこと、経験したことを適当にまとめる。カードやってる人なら似たような経験をしてるかもしれない。俺は特別カードが下手糞な人種だから「そんなのやる前からわかるじゃん」っていうのもあると思う。その辺は寛大な心でスルーしといて欲しい。
※時期は曖昧です。まだカード発売されてないぞと思っても突っ込まないでください

3年前の6月ぐらい。友達がやってたヴァンガードがおもしろそうだなぁと思って当時値段の割りに強かったノヴァグラップラーのストラク2つでデッキを組んでもらいカードを始める。
当時紙切れに金かけるなんてアホだろと思いつつ、(当時の)俺の趣味であったエロゲも人のこと言えないのですごいなーとかしか言ってなかった気がする。
んで、実際にカードやってみたら、ゲームをプレイするのは簡単、だけどそっから考えるのは難しいといった感想だった。カードなんかやるの初めてだし、自分からセオリー考えてどうのこうのするのは苦手な人間だからハンドの重要さもわからんかったし、多少の構築の粗も運で何とかなると思ってた。
適当に運ゲーやって楽しんでたんだけど、翌年の2月ぐらいにデッキパワーの差を感じ始める。オバロジエンドとかの時期で、アド差も攻めの強さも冷静に考えて勝てるわけがなかった。相手のG2のリアガードがノーコスト12000+8000応援で20000ライン、こっちはバミューダだったから当時11000+8000応援で19000。ファーストヴァンガードもコンローだったため最初で既に1アド差が生まれてる。そっからジエンドとバーニングホーンの猛攻。ジエンドを通せばゲームエンド。通さなくてもクリティカルが乗っかったバーニングホーンに殴られてハンドを削られる。
現在進行形でアホな俺はそのことに気づかなかったし、まぁ運でなんとかなるでしょと思ってた。今考えるとカードしてなかったなぁ。

ちょうどその頃から身内で遊戯王が流行り始めた。2年前の4月ぐらい。遊戯王は難しそうだったからあんまりやりたくなかったんだけど、ヴァンガードの相手も減ってきたので暗黒界組むことに。ストラク3つで身内のデッキをバッタバッタとなぎ倒してたのでいやーこのデッキクソだなーって思ってた記憶ある。ただ身内のレベルが低かっただけなんだけどね。
さすがに周りにデッキレベル合わせようと思ってサイキック族を組むことに。そしたらこれが弱い。アド取りも難しいしなにより安定しない。召喚権が足りない。ライフもモリモリ減っていくし、その減ったライフを取り返せる頃にはゲームが終わっている。そうやって気づいたのはハンドアドの概念。ハンドアドさえあれば大体なんとかなるんだなと感じた記憶がある。ハンドあればそれだけ動けるってなかなか激しいゲームだな。
暗黒界もサイキックもどっちも使えないと思った俺は暗黒界のパーツを500円ぐらいで丸投げして炎王かなんかを組んだ気がする。それは後述。

次に始めたのはヴァイスシュバルス(シュヴァルツ?)。一昨年の10月ぐらいだったかもしれない。まどかマギカのマミさんが好きだったのでだれかにレシピ作ってもらって組むことに。
このゲームで俺はコストの概念を知る。cip2コストでキャラサーチのカード使ってて、この1アドが強いなぁって思ってたんだけど何回かやってるとその2コストがすっげぇ重い。2コストって3レベ出せるじゃん。集中2回できるじゃん。
そんなこんなでWSは一瞬にしてメインとしてやるゲームではなく遊戯王の息抜き程度にやるゲームになった。

話は戻って炎王。使い始めた当時は炎星環境だったけど環境追っかけるつもりなかったから特になんも考えてなかった。けど使っていくうちにすごく手になじむデッキだなと思い(手になじむ頃には環境も征竜魔導環境に移り変わってた)、ちょうど地元でカードショップなんかも見つけてそこで非公認大会やってるってんだからそこまでまじめに考えなくてもいいから環境とかのお勉強してみようかなぁと。去年の6月ぐらいだったかもしれない。

征竜魔導は置いといてまず見るのはヴェルズだった。こいつ殺せないと環境トップの2つにも勝てないなと踏んでたのでとりあえず炎星みたいな獣戦士ビートにしてた気がする。それでヴェルズは殺せた。はずだった。
実際に組んで回してみると引きたいカードが引けない。炎星の対ヴェルズへの強さはそのメタカードがサーチできることだった。一方俺は素引きするしかない。6:4で有利は取れるけど、それでも引きで負けることは多々あった。
サーチの強さを改めて認識した。

そんなこんなあっても俺以外にはなんの影響もなく、所属するサークル内でMtGの波が来る。高いしスタン落ち嫌だし俺はいいかなぁと思いつつもやってみたさはあった。そこにMtG厨の後輩がデッキをプレゼントしてくれる。大会で優勝した景品なんだとか。今思うとここが俺の人生の大きな分岐点だったかもしれない。今年の1月だったかもしれない。
遊戯王から見ても難しいゲームという印象だったが、やはり難しかった。
まず土地という概念。土地は数多く並べたほうが強いのは明らかなのだが、置きすぎると土地以外のカード、つまりプレイできる生き物やインスタントソーサリーが相対的に減るということになる。
コントロールデッキなんかだと土地を多く置かないといけないので、相手より少ないカードで相手のクロックを止めきらなければならない。
しかもそれだけではなく、こっちの除去が2マナ以上なのに対して相手は先手を取った上で1マナ2マナで除去しないといけない生物を出してくる場合もある。そうなってくるとこっちのマナが足りない。テンポという概念なんだが、遊戯王脳だった俺にはそんな概念わかるはずもなくコントロール最強に見えたけど実際はそうじゃないんだなぁと思った。
そのテンポという概念に惚れ込んだからこそこのゲームがメインになったわけだが。


そんな頃には長い征竜魔導対戦はついに終結し、平和な環境を取り戻したかと思いきやアーティファクトとかいう害悪出張パーツが刷られ始めた時期に突入した。
その頃には遊戯王の熱も冷めてきており、とりあえず適当に環境に合わせた炎王組んでみようかなと思いカードショップに行ってフリープレイ開始。
今日も楽しく遊戯王するぞーと思ったけど初手に見えたカードはガルドニクスとかネフティスが合計で2枚。まぁ事故はしゃあないなと気を取り直して次のゲームへ。するとまた初手にガルドニクスとネフティスが。気を取り直したはずがぽっかぽか。初手3枚でどないせいっちゅうねんと言った感じで負け。もう1回と頼んでやってみるとまた同じガルドニクスネフティス。
さすがにもうこれアカンと思って遊戯王ほぼ引退。
遊戯王のモチベがマリガンのあるMtGにすべて持っていかれた瞬間だった。




そして紆余曲折を経て今に至る。
こうやって振り返ると最初は何も知らなかったことをいろいろ学んできたが、それでもまだカードゲームというものの半分も学んでないと思う。
最近知ったのはメタゲームという概念。プロツアータルキール覇王譚で青黒コントロールが活躍していたのは、単純に青黒コントロールが強いわけではなく(もちろん環境に入れるぐらいのパワーはあったのだが)、緑信心系のデッキが流行るだろうと考えた人たちがいたからだと聞いた。
緑はクリーチャーの色であり、マナクリーチャーから重たいクリーチャーを叩きつけ、最序盤は弱いが中盤移行の殴り合いでは滅法強い、といったデッキであるから、逆に除去が多いコントロールデッキには弱いのである。
だからこその青黒コントロールが活躍できた。
そのことを聞いてメタゲームの片鱗を理解した。思ってた以上にこのゲームは難しい。

これからもまだまだ学んでいくだろう。それが溜まって吐き出したくなったときにまたこんな記事を書くかもしれない。