なんやかんやで。

>哀歌さん
そこがロックマンXのいいところじゃないですか!!
ぬるいけどその中に難しさがある。私はそういうの好きですよ。




※この記事には強い批判が含まれています。批判が嫌い、この本や作者の信者さんはとっとと帰ってください。




借りてきた本、100Pほど読みましたが、私が思ってるほどおもしろいものではありませんでした。



昨日ツイッターに書きましたが、おそらくこれは「こういう事実もあったんだよ」ということが伝えたいんだと思います。

それによる「世間からの同情を得たい」ということ、あと「医学会の批判」もしたいのだと思われます。

そしてその二つを述べながら「私は被害者である」という主張もしています。


まぁ同情を得たいのはわかります。私もそういうとこはあるので理解できますし、批判もしません。


しかし。
しかしです。
この人、意見が二転三転しています。

まぁ簡単に説明すると、この本で描かれてるのは植物人間になった妻と付き合っていく話です。

最初に妻がめまいを訴え、健康診断に。
しかしその時使った造影剤の影響で妻が脳死状態に。

だからといって筆者は医師を責めたりせず、妻を尊厳死させて欲しいと要請した。
そこまではよかった。

私はここで断られて、妻の世話をしながら苦労して生活していくのかと思った。


しかし実際はどうだ。
尊厳死は断られたものの、数日後には「やっぱり妻を生かしておいて欲しい」と言い出す始末。

おいおいどういうことだ。

いやまぁ10歩ほど譲ってそこはいいでしょう。
だって辛いながらも植物人間の妻と向き合って生きていくことを決めたんですから。

しかしそれなら被害者面なんてできないはずです。
それなのに被害者面を続ける。

批判すべき点はそこです。
意見を変えることも、同情を得ようとすることも悪くはありません。

それなのに。
自分が被害者であるという姿勢を変えない。

タイトルには「尊厳死を断られた妻の悲劇」と書かれてますが、尊厳死を断られたのではなく最終的に自分から否定してるじゃないですか。
そして文中には妻を思うことはなにも書かれていません。こんなことになって辛い、とは書いていますが、それ以外は自分の苦労話ばかり。
妻の悲劇ではなく自分の苦労話では?と思えるぐらいに。

ひょっとしたらこの後(私が読むことをやめたページ以降)になにか大きなことがあるのかもしれません。
例えばもう一度殺してくれと言うかもしれない。
再婚を決めるかもしれない。

万が一こうなっても、新たな批判材料が増えます。
意見変えすぎ。

植物状態の妻も振り回されてかわいそうだ。

そういうわけでこの本を読むことを諦めました。
非常に読みやすく、わかりやすいんです。
が、筆者の苦労話ばかりで学ぶようなことは多くないと思いましたね。

医学会への批判に説明するのを忘れていたのですこしだけ触れときますね。

医学会はこの植物人間化については「病院側にミスはなく、原因不明だが植物人間になってしまった」という判断を下しました。
これはスキャンダルにならないため、と推測されてます。
ここについては良く勉強になりました。

これによりセカンドオピニオンの重要性を再認識ですね。





ここで私の意見をすこし。

正直言って今読む必要はないでしょう。
なにせ10年以上前の本ですから。
今の医学会がそうなっているとは限りません。私の知識ではその辺の判断はしかねますが。


以上です。